• 多根嘉宏

    はり灸・ビワ温灸  太氣堂 代表

こんにちは、京都二条の鍼灸ビワ温灸治療院「太氣堂」の多根です。

 

 

今回は、いつでもどこでも誰とでもできる簡単セルフケアをご紹介します。

 

例えば肩こりや腰痛でつらい時、みなさんはどうされるでしょうか?

たいていの人は、患部を親指や棒などでグリグリと強く押してはいないでしょうか?

 

押すと、その時はズンと響いて気持ちいいものですが、しばらくするとまた症状が再発し、

時にはそれがさらに悪化し患部がどんどん硬直化したりします。

 

そこで、ご提案。

 

押してダメなら「引っ張って」みよう!

 

 

引っ張る 猫

・・・何すんねん。

 

 

 

 

方法はとても簡単!

 

手の親指と人指し指の腹(指紋部分)を用いて、

皮膚を軽くつまみ、

適当な高さまで皮膚を引っ張り上げる。

皮膚を元の高さに戻しながら指を離す(弱刺激になります)。

あるいは、皮膚をそのまま引っ張りながら自然に離す(強刺激になります)。

 

引っ張る

 

 

《ポイント》

全身の力を抜く。

特に指先には力を入れず、指の腹の部分全体を用いて、

指と指の間に皮膚が吸い付くようなイメージで行う。

リズムよく行う。

症状のある箇所や関節部分、冷えやカサつき、窪んでいる箇所などが効果的。

 

 

皮膚は体の最も外側にあり、外部環境からの刺激や侵入から

人体を守る「壁」の役割を担っています。

体の五臓六腑や氣の流れ道である経脈の生理機能・病理変化は、

体の表面にある「皮膚」に大きく反映されます。

皮膚を引っ張ることにより、皮膚を直接刺激し、経脈の氣の流れを通じて

内臓に優しい刺激を与え、体全体の機能を調整してくれます。

 

 

 

 

「疲れる」という字は、病い垂れ(ヤマイダレ)に「皮」と書きます。

だから疲れるとは、皮膚表面の氣の流れが滞っていること。

 

そう、疲れは皮膚に溜まるのです!

 

皮膚を優しく引っ張って、疲れ知らずの体になりましょう!

 

 

 

 

ちょっと難しく感じた方は、「耳」を引っ張る練習がおすすめです。

 

引っ張る 耳

 

写真のように耳の端をつまんで軽い痛みが感じる程度に放射状に引っ張ってみてください。

特に痛みが顕著な方向が見つかれば、その方向を少し多めに行ってください。

 

耳を引っ張ると、耳はもちろんのこと、目や頭の疲れも緩和されます。

顔に行えば美顔&リフトアップ効果も!

 

 

 

いやな過去は引きずらず、皮膚を引っ張って明るい未来を!

 

 

引っ張る 犬

気持ちいいワン!

 

 

 

 

この記事の著者
多根嘉宏 はり灸・ビワ温灸  太氣堂 代表

こんにちは、太氣堂の多根です。
二条駅近くで、「はり灸」「ビワ温灸」の施術を行っております。

はり灸は、慢性疾患や病院でも治りにくい不定愁訴に効果的です。
ビワ温灸は、冷えを伴う症状や婦人科疾患などお辛い症状に効果的です。

どちらもとても気持ちいい治療法で、施術後は身体が楽になったり軽く感 じたりしていただけると思います。

ご来院、心よりお待ち申し上げております。