京都でも数少なくなられた、開業助産師さんである、宮川友美さんの海(まある)助産院をご紹介したいと思います。
アンドリュー・ワイル博士の「癒す心、治す力」で、オステオパシーに興味を持っていただき、2010年の7月にご夫婦でご来院いただいたのが最初の私(坂田)とのご縁です。
また、宮川さんご自身の妊娠中もお身体をみさせてみさせていただきました。
宮川さんは京都市内(聖護院)の海(まある)助産院にてさまざまなワークショップなど、開業助産師として、積極的な活動をされておられます。
少しでも多くの方に宮川さんお活動を知っていただければと思い、ご紹介させていただきたいと思います。 坂田雄亮
以下、助産師:宮川友美さん
皆さん、こんにちは。
助産師の宮川 友美(みやがわともみ)です。
この度“海(ま ある)助産院”という屋号で、出張開業助産業務を始めました。
今年で助産師に なって21年目。
学生時代に関わらせていただいた赤ちゃん達が成人を迎え始めました。
先日は、当時、妊娠中、分娩介助、産後訪問という継続ケアをさせて頂いた”元赤ちゃんとお母さん“に再会という嬉しい出来事もあり、立派な青年になった彼から、時の流れを感じさせてもらいました。
私自身20年目の節目で開業したのではなく、2006年に開業届を提出していました。医療法の改正とともに、開業助産師が減少傾向にあったその年、開業助産師を絶やしてはいけない! との思いで届けを出したのです。しかしながら病院勤務の傍らでしたので、名ばかりの開業助産師でした。
この文章を書くことをきっかけに「私はいつから開業したかったんだろう?」と思い返してみました。
しかし、具体的には思い出すことができず、ただ、私は若い頃から「自立した助産師」になりたかったんだということを再確認しました。
「自立した助産師=開業助産師」というのが、助産業務をすればするほど、そして、開業助産師に出逢えば出会うほど強くなっていきました。
私自身の妊娠、分娩、母乳育児の最中も、開業助産師さんに助けてもらうことが多く、
「助産師は、地域に出て、その地域のお母さんの力になれる存在でなければいけない!」
と、強く思うようになりました。
その思いから、育児休暇後の仕事復帰を考えたときに、自分の仕事を「開業助産師」へと少しずつ変えるべく舵をとりました。
『一生に一度しかない、このかけがえのない赤ちゃんとの妊娠・分娩・育児ライフ。楽しまなくてはもったいない』
私は、心からそう思います。
くよくよと不安に思って過ごしても、笑顔で過ごしても、同じ時間です。だったら、笑顔で過ごせたほうが良いとは思いませんか?
しかし、実際は、不安や大変なことのほうが多いのが現実です。溢れる情報に溺れ、何を信じていいのかわからない毎日です。
いろんなところに答えを求めても、結局混乱することも多かったりします。分娩や子育てに、マニュアル・答えはありません。
自分自身がどうありたいか、そのために何をするべきかを考え、そしてその結果やってきたすべての事を受け入れ、納得できることが大切だと思います。
もちろんこれっ!!という答えがないので悩むことばかりです。でもすべての決断を他人にゆだねるのではなく、今自らが何を選択したいのか、どのようにしたいのかを、身体や心と相談しながら決めていってほしいと思います
。そして、それが決められる女性であってほしいと願っています。
何かを決めるとき、困ったり、悩んだりした時に、共に考え、共に進む伴走者として、助産師という存在を思い出していただけたら…と願っています。
「助産師がそばにいる!」と思うことで、不安が小さくなり、自信を持つことができ…そして、楽しく笑える日が増えることを願っています。
私自身現在は、出張で出向くことしかできない開業スタイルです。
しかし、近い将来、1人でも多くの方に、“納得した自分らしいお産の場を求めて”“笑顔で楽しい育児をするために”「海(まある)助産院に行こう!」と思ってもらえる場所=助産院を持ちたいと考えています。
たくさんの人が集い、そこに集まる人たちがお互いを元気にし、『知恵のある母に育つ場所』
そんな助産院を持つことが私の目標です。
まだまだ発展途上中ではございますが、海(まある)助産院、そして宮川友美をどうぞよろしくお願いいたします。